サクランボの栄養と健康効果

サクランボの種類

早生種の代表品種は「高砂・たかさご」です。これはアメリカが原産で、6月中旬が収穫時期となります。


高砂は別名「ロックポート・ビガロ」、「伊達錦」とも呼ばれます。タイミング的には有名な「佐藤錦」よりも1~2週間早く収穫されて、基本的にサクランボの旬初めの店頭を飾ります。


アメリカ原産ということで粒が大きく、味は酸味が少なくて甘みが強いのが特徴です。「ジャボレー」はフランス原産です。こちらは酸味が強くて糖度が低いので、生食ではなく、ジャム、果実酒等の加工用となっています。


中生種の代表は「佐藤錦・さとうにしき」です。今や国内では最も多く生産されている品種となっています。この品種は1912年から16年もかけて、多品種(ナポレオン、黄玉)を交配させてできたものです。名前も交配の育成をした山形県東根市の佐藤栄助氏に因んで命名されています。「砂糖のように甘い」という意味も入っているそうです。


他には「北光」、「天香錦」、「夕紅錦」などが中生種です。晩生種では「ナポレオン」が有名です。これはヨーロッパ各国で栽培されている品種で、収穫時期は6月下旬となっています。佐藤錦の受粉木として一緒に栽培される場合も多く、完熟した果実は非常に美味しいので、一部には熱烈なファンがいます。


海外では「ロイヤル・アン」の名称が使われます。「紅秀峰・べにしゅうほう」は収穫時期が7月上旬と遅く、その分、果実は大きくて糖度も高くなっています。


また、日本に輸入されているアメリカンチェリーは、実際には輸入されているサクランボの総称となっているようで、全てアメリカからのものではありません。品種では、早生種の「ツラーレ」や「ブルックス」、アメリカンチェリーの代表的品種「ビング」などがあります。